美術装置実績ギャラリーでご覧いただく作品が[完成品=表舞台]だとしたら、こちらは[途中経過=舞台裏または楽屋]です。華やかな表舞台の裏では、必ず楽屋での入念な準備がなされています。
美術装置 大道具 小道具を舞台や撮影の本番に送り出す「セントラルサービス」の舞台裏。その製作進行過程をご覧ください。
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ある小劇場でのセット建てのため、3尺×8尺の基本パネルを10枚作りました。
これは現場で3枚連結した処を後ろから見た写真です。
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材料を準備します。
材木は主に小割(場合によっては垂木も使います)と並ベニヤ(これも状況によって4尺×8尺の大きさだったり厚みも様々な物を
使い分けます)
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3尺×6尺と2尺に切ったベニヤの側線に小割を流してボンドを付け、エアータッカーで止めて行きます。
ベニヤのエッジと材木をピッタリ合わせます。
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中骨を入れて行きます。
普通は1.5尺ピッチで入れることが多いのですが、ここでは2尺ピッチで入れています。
ベニヤの合わせ目には垂木を使います。
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四隅に補強として小さな材木をいれます。
裏から三角に切ったベニヤを当てて(バタフライと言います)補強する場合も有ります。
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今回は白く塗ってホリゾント的にも使うので、エアータッカーの打ち跡やベニヤの継ぎ目などをパテで埋めて、乾燥後サンドペーパーをかけます。
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ベニヤを白く塗る場合、糊や材木のヤニが浮いて来て、後で黄ばんで来る場合も有るので塗装の前にシーラーを塗って押さえます。(これを塗らないと
後でひどい事になります)
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シーラーの乾燥後、本塗装に入ります。
塗料は水性のつや消しの白です。
この段階では、作る物により様々な塗料を使い分けます。
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一回目の塗装が終わりました。
この後、乾燥を待って二回目の塗装をします。
一回で済ませる時も有りますが、基本は二度塗りです。
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二回目の塗装も全部終わりました。
並べて乾燥待ちです。
以上で製作終了、積み込みの時はエアーパッキングを当てて白い面を保護して運びます。
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現場でも無事組み上がりました。
白色の場合はパネルの繋ぎ目に特に気を使います。
組上げ後、繋ぎ目にマスキングテープを流したりパテ埋めをしてから共色を塗って仕上げる場合も有ります。
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